「初心者」の私が、初心者の貴方にお勧めしたいのがこの品物です。
サイトロン社のサファリ5×21。
簡単なスペックは倍率5倍、視野10.5度、重量220g
倍率5倍と聞くと多くの人は「たったのそれだけ?」と思うことでしょう。
多くの品物が8~10。どうかすると50だったり、100倍ズームだったり。
私も最初は「たった5倍?」だった一人です。
しかし、ものは試しと入手したら考えが一転することになりました。
覗いたらば、とにかく見やすく、明るい。
接眼レンズから覗きますと、瞳孔がしっかり真円になっていることが分かります。
また、円から光の漏れが少ない(これは視界の鮮明さに繋がるそうです)ことも
優れた点だと思います。
レンズコートは緑色の系統で十分なコーティングがなされています。
さて、肝心の視え方はどうでしょう。まずは、比較のために8倍の画像をご覧
ください。
お次は5倍をどうぞ。サファリは実視界10.5度(見掛視界49.3度)です。
この10.5度とは、おおよそ目の前に突き出した成人男性の握り拳くらいの幅が
視界の目安です。
確かに鳥はたいぶ小粒に見えますが、視野が拡がっていることにお気づきに
なるかと思います。もっとも、ヒノデは実視界6.2度(見掛視界46.8度)です
ので、若干サファリの方が視野が広いのですが、見たいものとその周囲を広く
見渡すことができます。目に入る情報の多さに気が付いて戴けるかと思います。
これは木立ちの中に居る鳥を覗く時にとても便利です。
倍率の高い双眼鏡では、慣れない内だと鳥を視野に収めることがとても難しい
ものです。鳥を大きく観たいとは思っても鳥は素早っこく、視界の中に納める
のは一苦労。
今でも林でバードウォッチングをする時はとても見やすいため、手持ちの中では
使用頻度が1,2を争います。
そして、何よりも軽さ(220g)と筐体のコンパクトさは持ち運びに全く苦に
なることがありません。女性や子供でも問題ないでしょう。
ポーチ、清掃布、ストラップ、接眼レンズカバー、説明書が同封されています。
およそ8千円くらいで購入できるものとしては、なかなか上等だと思います。
旅のお供にバッグに忍ばせておけば、屋外は元より室内(コンサートなど)でも
きっとあらゆる場面で愉しめることでしょう。