少々年寄り臭いが早朝出歩くようになった。
ところが驚くほどにいぬを連れていたり、ひとりで黙々と歩くご老人を
かなりの数見かける。
そんな中でもあまり歩かずもっぱら空を見上げる。昨日の雨ですっかり
空中のホコリが流されてすっきり見えた。
南にまず目立つのが大獅子、その下に四角いカラス座とコップ座。
獅子の視線の先には双子星が見えて、その間に地味に、じつに地味に蟹が
潜む。
北を見ると北斗七星。二重星ミザールを堪能し、その先に牛飼い座と乙女を
辿る・・・そうこうしているうちに東の稜線が浮かびだしてくる。
空が明るくなるにつれ、星がすううっとひとつ、またひとつと消えてゆく。
カラスが南へ、カモは北へ。そのはるか上空には貨物なのか定期便。
この時間、なかなかに見飽きない。