冬は庭先で野鳥を観る絶好の時期でもある。
この時期、どこかで鳥たちに向けたレストランがこっそり営業される。
メニューは店主の気分次第で変更されている。
この日はしぼりたてみかんジュースと店主のきまぐれ団子。早速来客あり。
3年目になるが、キュルと名をつけたメジロが、今年は奥さんを伴って来店した。
いつ見てもこの2羽一緒である。
まず、キュルが様子を見に伺い、安全だと確認すると短く鳴いて奥方に合図する。
その後はこうやって2羽そろって食事をしていくのだ。
お代はふたりのデュエット。
次のお客は丸っこい体のシロハラ。
こいつは、クルマや自転車の直前を急に横切るクセがあって、けっこうビックリする。
ツグミの仲間だが、動作がゆっくりで驚くとピョピョ・・と鳥笛のような鳴き声を
立てながら飛び立つことが多い。落葉をガサガサ勢いよく書き分けるので、来たら
すぐに分かる。
クチバシの端が成長してからも黄色いせいか、子供っぽい容姿もあってうちでは
人気の鳥である。
最後はよくぞ来てくれた春告鳥!!
生垣の植え込みの中からそうそう出てこない鳥で、しきりに周囲を見回すクセが
ある。ジャッ!ジャッ!と鳴くが、春の美声からは想像できない地声である。
来月あたりは歌の練習が始まるか。
かなりの怖がりとみえ、しきりにあたりを窺っている。ところが、長い尾羽が
周囲の枝にカサカサ!と当たって音を出すため、よくメジロなどに追われる場面を
見かける。しばらくお団子を食べたそうにしていたが、どこかへ行ってしまった。
さて、このレストラン、3月いっぱいまで営業中とのことである。