自転車と双眼鏡~鳥観て星観て~

双眼鏡「初心者」が自転車に乗って鳥を観たり、夜は星を観たり。

令和5年の初燕

明け方久しぶりに氷点下となり、ほんの少しだけ冷える。

しかし、昼頃には快晴が広がり、気温も13度まで上昇した。そんな時、

ピチュピチュ、ジュルジュルジュル・・・なじみの声を聴く。声の主は

空を軽やかに舞う燕尾服の持ち主・・ツバメたちだ。2羽だから番だろうか。

スイスイと本当に軽やかそのもの。よくぞ来てくれた!

一方でカモ類の北帰航が目立つ。そういや、クロツラヘラサギはすっかり

観なくなった。もう出国したのだろうか?

今日観た鳥:ツバメ、ホシハジロマガモハシビロガモコガモ、モズ、

カワラヒワホオジロメジロアオジ、ウグイス、ハクセキレイ、ヒヨ、

チョウゲンボウ、トビ、ユリカモメ、キジバトシジュウカラ、ムク、

カチガラス、シロハラジョウビタキ♂♀、コサギアオサギ

サイトロン サファリ5×21

「初心者」の私が、初心者の貴方にお勧めしたいのがこの品物です。

サイトロン社のサファリ5×21。

簡単なスペックは倍率5倍、視野10.5度、重量220g

軽く、手に収まるサイズ

倍率5倍と聞くと多くの人は「たったのそれだけ?」と思うことでしょう。

多くの品物が8~10。どうかすると50だったり、100倍ズームだったり。

私も最初は「たった5倍?」だった一人です。

 しかし、ものは試しと入手したら考えが一転することになりました。

覗いたらば、とにかく見やすく、明るい。

光の漏れが少ない

接眼レンズから覗きますと、瞳孔がしっかり真円になっていることが分かります。

左右どちらの瞳孔も真円

 また、円から光の漏れが少ない(これは視界の鮮明さに繋がるそうです)ことも

優れた点だと思います。

緑系のコートで直径21ミリ

接眼レンズ径は23ミリ

レンズコートは緑色の系統で十分なコーティングがなされています。

 さて、肝心の視え方はどうでしょう。まずは、比較のために8倍の画像をご覧

ください。

8倍率(ヒノデ8×42C2)

お次は5倍をどうぞ。サファリは実視界10.5度(見掛視界49.3度)です。

この10.5度とは、おおよそ目の前に突き出した成人男性の握り拳くらいの幅が

視界の目安です。

本機での見え方

確かに鳥はたいぶ小粒に見えますが、視野が拡がっていることにお気づきに

なるかと思います。もっとも、ヒノデは実視界6.2度(見掛視界46.8度)です

ので、若干サファリの方が視野が広いのですが、見たいものとその周囲を広く

見渡すことができます。目に入る情報の多さに気が付いて戴けるかと思います。

これは木立ちの中に居る鳥を覗く時にとても便利です。

倍率の高い双眼鏡では、慣れない内だと鳥を視野に収めることがとても難しい

ものです。鳥を大きく観たいとは思っても鳥は素早っこく、視界の中に納める

のは一苦労

今でも林でバードウォッチングをする時はとても見やすいため、手持ちの中では

使用頻度が1,2を争います。

 そして、何よりも軽さ(220g)と筐体のコンパクトさは持ち運びに全く苦に

なることがありません。女性や子供でも問題ないでしょう。

箱の内容物

ポーチ、清掃布、ストラップ、接眼レンズカバー、説明書が同封されています。

およそ8千円くらいで購入できるものとしては、なかなか上等だと思います。

旅のお供にバッグに忍ばせておけば、屋外は元より室内(コンサートなど)でも

きっとあらゆる場面で愉しめることでしょう。

季節限定のレストラン

冬は庭先で野鳥を観る絶好の時期でもある。

この時期、どこかで鳥たちに向けたレストランがこっそり営業される。

メニューは店主の気分次第で変更されている。

この日はしぼりたてみかんジュースと店主のきまぐれ団子。早速来客あり。

キュルちゃん夫婦

3年目になるが、キュルと名をつけたメジロが、今年は奥さんを伴って来店した。

いつ見てもこの2羽一緒である。

まず、キュルが様子を見に伺い、安全だと確認すると短く鳴いて奥方に合図する。

その後はこうやって2羽そろって食事をしていくのだ。

お代はふたりのデュエット。

もぐもぐ・・

次のお客は丸っこい体のシロハラ

こいつは、クルマや自転車の直前を急に横切るクセがあって、けっこうビックリする。

ツグミの仲間だが、動作がゆっくりで驚くとピョピョ・・と鳥笛のような鳴き声を

立てながら飛び立つことが多い。落葉をガサガサ勢いよく書き分けるので、来たら

すぐに分かる。

クチバシの端が成長してからも黄色いせいか、子供っぽい容姿もあってうちでは

人気の鳥である。

来たいのに・・

最後はよくぞ来てくれた春告鳥!!

生垣の植え込みの中からそうそう出てこない鳥で、しきりに周囲を見回すクセが

ある。ジャッ!ジャッ!と鳴くが、春の美声からは想像できない地声である。

来月あたりは歌の練習が始まるか。

かなりの怖がりとみえ、しきりにあたりを窺っている。ところが、長い尾羽が

周囲の枝にカサカサ!と当たって音を出すため、よくメジロなどに追われる場面を

見かける。しばらくお団子を食べたそうにしていたが、どこかへ行ってしまった。

さて、このレストラン、3月いっぱいまで営業中とのことである。

波に千鳥

日本の家紋のひとつに「波に千鳥」紋がある。

波間を翔ぶ千鳥を描いた躍動感あふれる素晴らしいデザインである。

西洋の家紋は家系や兄弟の関係などを現したものが多いと聞くが、日本のものは

ほぼ自然をありのまま取り入れたものが多い。

波に千鳥紋

うちの近くでも、この様子を観ることができるのは実に幸いである。

今の時期、海岸に向かうと、それはそれは多くの鳥たちと出会うことができる。

無数のシギ・チドリ

鳥観をしてはいるが、いまだにシギ・チドリについてほとんど見分けることが

できていない。

その前に彼らの警戒心の高さがある。第四匍匐前進でにじり寄ったとしても、

せいぜいが10mくらいまでしか接近できない。気配と何よりも視線に彼らは敏感

である。

ミユビシギ

汀で索餌をする彼らを何とか写真に納める。

左と中央の白っぽいのはミユビシギか。右のはトウネン?図鑑を見比べたところで

実にあやふや。まだまだである。

ミサゴ君何見てる

沖のノリ支柱ではミサゴが佇んでいた。今日はトビとカモメの類を見ない。

本当に鳥観と釣りはよく似ている。昨日あんなに釣れたのに今日はサッパリ・・・また

その逆もあったりする。要は足繁く通うのが大事であるのだろう。

今日観た鳥:ヤマガラシジュウカラホオジロメジロ、カチガラス、ヒヨ、

ヒバリ、ムク、キジバト(以上自宅敷地内)

ミユビシギ?、トウネン?、シロチドリ、シギ・チドリ類多数、コサギ、カワウ、

コゲラ、ミサゴ、

シャッターチャンス!

昨夜の雨により、いつもの湖畔は水量が増していた。

水量が少ない時はやや沖の方に屯していたが、増水したことで中島ができ、

鳥がそこに集まってきたことで、いつもよりはだいぶ手前に位置していた。

クロツラの盛り合わせ

これでとても観やすくなり、より大きく観ることができた。本日のクロツラは21羽。

今日は春を思わせる陽気だったので、鳥たちの動きも良くなったように見える。

上空でミサゴが水面を虎視眈々と狙っている。

オスプレイ”MV22”

やおら水面に吶喊し、あっという間にフナらしき魚を捕まえた。いつ見ても見事!

この鳥は生きた魚のみを狙うらしい。海岸ででっかいボラを運ぶ様は、魚雷を吊り

下げた艦攻を思わせる。死んだ魚をよく食べているトビとは好対照である。

他にもカワウを見かけたことから魚も結構いそうだ。

カルガモが鳴きながら飛び立った。風切り羽のブルーがとても良い色だと思う。

カモの離水

カモ類は一見、地味ながら差し色が決まっていると思う。仕草を含めて結構観厭き

ることがない鳥である。また、一羽が驚いて飛び立つだけで他もつられて狂奔する

おかしな習性があるのが面白い。羽音もヒョッツヒョッツという独特の音がする。

とことこ・・・

色がつぶれて見にくいが、クロツラの眼が紅いことに気が付く。他にもキジバト等が

赤かったな・・・と思い出した。

とことこと歩いて浅いところで嘴を少し水に付けて左右に振っている。どうやら

何か探して食べているのだろうか。他のサギ同様に小魚や小エビなどを食べている

のかもしれない。この平べったい嘴をスコップのようにして水底を掘っているのか。

しかしこの索餌行動はなかなかユーモラスである。

春めいた陽気の中、思う存分に観ることができた。来週からは気温がまた一桁に戻る

らしい。ウグイスの美声はまだまだのようだ。

今日観た鳥:シロハラツグミハクセキレイ、大小サギ、クロツラヘラサギ

カルガモコガモハシビロガモオオバンキンクロハジロホシハジロ、モズ、

マガモ、カワウ、カワラヒワ、ミサゴ、トビ、キジバトホオジロ、タシギ、

コチドリ、シロチドリ、アオサギ、ヒヨ、カチガラス、ムクドリイソヒヨドリ♂、

メジロシジュウカラジョウビタキ♂♀、チョウゲンボウコゲラ

なぜに迫害されるのか

この美しい色彩の小鳥はソウシチョウという。

ソウシチョウ

つがいで飼うとお互いを睦まじく呼び合うことからこの名が付いたという。

さえずりも見かけ同様になかなかに美しい。

しかし、この小鳥実は特定外来生物といい、飼養や移植が禁じられている

そうだ。つまり元々我が国にはいなかったものだそうで、何でもウグイスの

生存圏を脅かすという事で「日本の侵略的外来種ワースト100」となっている。

しかし、足繁く通うこの山でもソウシチョウを見かけるが、そんなにウグイス

の脅威になっているのだろうか?

どうすれば自然の負荷が減らせるか

調べた訳ではないので根拠はないが、春先には法華経の大合唱で、とても

ウグイス達が彼らに圧倒されているようには感じないが・・・。ひょっとして

ソウシチョウとウグイスで棲み分けをしてはいないだろうか。

まあ、一応えらい人たちがダメだというのだからダメなのだろう。多分。

それにしても彼らは被害者である。人間の都合でどこからか連れて来られて、

やれうるさい、やれどうだと勝手な理由で放逐されてしまい、果ては自然を

荒らすからと迫害される。

彼らを見るに珍しいものを自己満足や他人への承認欲求のためだけに入手し、

不要になったらポイというような情けない行為は厳に慎もうと思った。

今日観た鳥:ソウシチョウ、ウグイス、シジュウカラヤマガラコゲラ

ジョウビタキ♂♀、ヒヨ、メジロエナガシロハラビンズイノスリ

ルリビタキ♀、チョウゲンボウカワラヒワ、モズ、トビ、クロツラヘラサギ

コサギアオサギハクセキレイ、カチガラス、コガモカルガモマガモ

シロチドリ、コチドリキジバト

 

 

三毛猫なカモ

皆様、あけましておめでとうございます。
今年も楽しい鳥達との出会いがありますように・・・


朝から庭で年明け早々に出していたバードケーキやみかんをすっかり平らげた
ヤマガラシジュウカラメジロに催促されてやや忙しかった。
その後いつものように出勤途中にいつもの湖畔に立つ。もはやルーチンである。

カモ類は見飽きない

この時間の湖面は霧が立ち、とても幻想的な絵を見せてくれる。
今はだいぶ水が引いてはいるが、それがかえって見やすい状況になっている。
クロツラヘラサギが13羽思い思いに佇んでいた。

脚輪をした子がいない

彼らの周囲にはカモ類が浮かんでいる。パッと分かるのがマガモカルガモ
コガモといったところ。


その中に1羽だけまるで三毛猫のような色をしたカモが居るのに気が付いた。
すかさずなんちゃってコリメイトで撮影する。
色つぶれしているが、赤い嘴がまるでバンを思わせる。しかし茶色に白と黒の
色合いはどうだまるで三毛猫じゃないか。

ウットリ。ボクかわいい?

帰ってから調べる・・・ツクシガモだと分かった。あまり数がいないらしい。
シギ・チドリほどではないが、カモ類もその種類の多さに驚く。
冬場はカモ類が豊富に観察できるので楽しみの幅が広がる。


今日観た鳥:NEW!ツクシガモ
ヤマガラシジュウカラメジロ、ヒヨ、キジバトエナガ、ムク、カチガラス、
マガモカルガモコガモクロツラヘラサギアオサギ、大小サギ、シロハラ
ホオジロハクセキレイキセキレイセグロセキレイメダイチドリ
コチドリ、シロチドリ、??シギ