昨夜の雨により、いつもの湖畔は水量が増していた。
水量が少ない時はやや沖の方に屯していたが、増水したことで中島ができ、
鳥がそこに集まってきたことで、いつもよりはだいぶ手前に位置していた。
これでとても観やすくなり、より大きく観ることができた。本日のクロツラは21羽。
今日は春を思わせる陽気だったので、鳥たちの動きも良くなったように見える。
上空でミサゴが水面を虎視眈々と狙っている。
やおら水面に吶喊し、あっという間にフナらしき魚を捕まえた。いつ見ても見事!
この鳥は生きた魚のみを狙うらしい。海岸ででっかいボラを運ぶ様は、魚雷を吊り
下げた艦攻を思わせる。死んだ魚をよく食べているトビとは好対照である。
他にもカワウを見かけたことから魚も結構いそうだ。
カルガモが鳴きながら飛び立った。風切り羽のブルーがとても良い色だと思う。
カモ類は一見、地味ながら差し色が決まっていると思う。仕草を含めて結構観厭き
ることがない鳥である。また、一羽が驚いて飛び立つだけで他もつられて狂奔する
おかしな習性があるのが面白い。羽音もヒョッツヒョッツという独特の音がする。
色がつぶれて見にくいが、クロツラの眼が紅いことに気が付く。他にもキジバト等が
赤かったな・・・と思い出した。
とことこと歩いて浅いところで嘴を少し水に付けて左右に振っている。どうやら
何か探して食べているのだろうか。他のサギ同様に小魚や小エビなどを食べている
のかもしれない。この平べったい嘴をスコップのようにして水底を掘っているのか。
しかしこの索餌行動はなかなかユーモラスである。
春めいた陽気の中、思う存分に観ることができた。来週からは気温がまた一桁に戻る
らしい。ウグイスの美声はまだまだのようだ。
今日観た鳥:シロハラ、ツグミ、ハクセキレイ、大小サギ、クロツラヘラサギ、
カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ、モズ、
マガモ、カワウ、カワラヒワ、ミサゴ、トビ、キジバト、ホオジロ、タシギ、