先日、草苺の話しを書いたが、今回は桑の実である。
熟れると黒く、何かの虫を連想する人もいるくらい、あまり見てくれのよい
実ではない。
しかし、ポリフェノールをはじめ、ビタミン類、体内の余分な塩分の排出に
効果的なカリウムを豊富に含み、実のみならず、葉には糖が気になる人に
有効とされる成分を含んでいると知ったら・・・?
さて、この桑は、かつて養蚕が盛んだったころの名残であり、小生の地元では
至る所に生えてよく目につく木でもある。
子供の頃から、そこいらで実っている桑の実を口にしていたので、草苺に並ぶ
なじみの味である。
香りは殆ど無いものの、ほんのり甘くプチプチした食感でいくらでも食べられる
おいしさ。おまけに、ジャムにも果実酒にも加工できる優れものである。
梅雨の直前のこの時期、コゲラやシジュウカラ、ウグイスの囀りを聴きながら
桑の実を口にする。
目に鮮やかな新緑の深まりと、口に広がるほのかな甘み・・・これこそが、初夏の
楽しみの一つである。
今日観た鳥:コゲラ、シジュウカラ、ウグイス、ヒヨ、カチガラス、カワラヒワ、
ホオジロ、コサギ、アオサギ、カワウ、ヒバリ、トビ、カイツブリ、キジバト
コジュケイ(声のみの出演)